2009年12月22日火曜日

印象深いVolve 940GLE


 半年以上も、ブランクが出来てしまいました。(笑)
 2キャブレターで走りの940GLEでしたが、私たち夫婦の走り方では全く関係がありませんでした。

 車は主に、妻が乗っていましたが、夕方が早く暗くなり始めた頃、妻は娘を新体操に送るために940GLEに乗せて連れて行きました。
 ・・・。しばらくして、見知らぬ人から電話がありました。

 「あのう、奥さん、事故を起こして放心状態だから来てやって欲しい。」・・・。
 事故・・・、全く予期しない内容ながら、Volveだから大丈夫かと、安易な気持ちで行きました。

 現場について、事故の相手が乗用車ではなくて、3.5tのトラックであることに気づき、940GLEのボンネットが綺麗になくなり、トラックに追突しているのを見て、連想したのは血だらけの妻と娘でした。
 ドアを開けたら、いつも通りスムースに空き、ハンドルを持ったままの妻と娘の顔を見た時、本当に安心しました。

 パトカーが来ましたが、トラックには運転手がいなくて、妻が止まっているトラックに正面から追突したので、「免許書には、傷は付かない。ただし、書類などが必要な時は付くよ。」と言ったら、さっさと帰ってしまいました。

 妻と娘はまずは自宅へ。娘はぶつかる時にシートベルトを自分の手で握っていたためにぶつかった時に、胸をぎっと締め付けたようで、「お父さん、ちょっと痛い。」と言っていましたが、二人とも外傷もなくショック以外は大丈夫でした。

 JAFを呼び、のめり込んだ車の先端をとるのに約1時間ほどかかりました。その間、ドラッグストアーに行き、パテックスを購入して、家に持っていきました。
 JAFの処理が終わったので、車のディラーに電話して、車を引き取って貰いました。私も車で付いていきました。

 工場に着いた時、修理担当の人は、一目見て「相手は、トラック」と見抜いたので、理由を聞いたら、「トラックの時は、高さがあるのでボンネットが下にもぐる。」と教えてくれました。
 そして、一言。「廃車。」「しかし、これほど前がないのは、CMの追突テスト並。にもかかわらず、ドアは開く。これがVolvo。いままでドアが開かなかった試しはない。」とのことでした。

 妻に聞くと、暗くなってきて走っていたら、2-3人の黒い制服を着た中学生が自転車で走っており、それらを抜いて、さあ加速しようとアクセルを踏んだら、正面に道路上にトラックが止まっていてぶつかったとのことでした。スピードは、4-50キロぐらいブレーキは全く踏んでいないとのことでした。
 娘は、トラックがあることに気づいていましたが、お母さんはかわしてくれるだろうと思っていたにもかかわらず、追突したので娘が一番怖かったようです。

 妻にショックを聞くと、普段ブレーキをかける方がショックがあり、事故の時はほとんどショックがなかったようです。

 私が行った時、またその後も、見物人が多く近所ではかなり噂になっていたようです。
 「あの車は、pyosidaさん。」「救急車で運ばれて、大手術したそう。」「入院したようだ。電話をかけてもつながらない・・・。」「車のボンネットはなくなりむちゃくちゃ、ただでは済まない。」等々。

 結果的には、神様の守りとVolvoの故に守られました。聞くと、Volvoはスピードにより追突時のつぶれ方が違うのだそうです。高速の時は、つぶれにくく、40キロぐらいだとショックをなくすために綺麗につぶれるとのことでした。
 もう1台の8人乗りだと、フロントガラスは割れ、エアークッション作動で良くても顔等傷だらけになっていた気がします。軽症で入院、最悪死亡も考えられました。

 元気な妻と娘の顔を見た時、車のことはおしいなどとは全く思いませんでしたが、後々振り返ると3年ローンで1年が経過、自損事故の保険には入っておらずローンだけが残ることとなりました。(苦笑)

 長い話となりますが、翌日、妻と娘は地域の子ども劇場の観劇に出かけました。知り合いに事故のことを聞かれて、「そうそう、事故したのよ。」と笑顔で言われて狐に包まれたようでした。
 妻の反対を物ともせず、安全面でVolvoを購入したのは、このためでもありました。

 その後、妻は運転そのものは大丈夫だけれど、Volvo以外は怖いと言うことで、新車で1年経った8人乗りを下取りに出し、さらにVolvoを購入しました。
 ・・・。・・・。
 購入に至るまでは、長い話がありますが、これは後日に。
 そして、我が家には三代目がやってきました。紺の940GLです。