2009年5月4日月曜日

雪道は要注意から運転放棄へ

 95年の1月でしょうか。2家族で、岡山の恩原高原にスキーに行きました。帰り道、ご近所さんが運転を担当。私は行きの無難な所を担当していました。
 「pyosidaさん、ごめん、運転代わってくれる。」「えっ、」気乗りしないながら交代の羽目に。
 
 まだ山道で、川沿いの道を下っていました。『うん』が『あれ』となり『ええっ』となり焦りを覚えました。
昨年運転した時には、コーナリングでも踏ん張っていたのが、流れ気味。特にアクセルを踏んでいないのに、加速がついておっとという曲がり方となりました。
 そして、その後コントロール不可の状態になりました。その後、何秒かわかりませんが、運転者の私の意志とは別に車が反応しはじめました。
 そして、前方には山側に積もった雪の壁が見えました。このままだとぶつかる。
 加えて、「絶対してはいけない。」と脳裏に焼き込んでいたはずのブレーキに足がかかりました。

 ・・・。・・・。
 下りの雪道、ブレーキはタブー。止めるはずがより静止不能、より加速がついた感じがする中、山肌に一直線でした。
 私とお隣さんは、山肌を目の前にしながら、4駆のデリカが突っ込んでいきました。
 「あああっ、ぶつかる。」
 そして、く゜っぐっぐっと雪を押さえつけるような音。目の前は、真っ暗ではなく真っ白。
 限界を超えた、ぐっぐっぐっとの圧縮音。次は激突音と覚悟しましたが、幸い止まりました。 雪の壁が厚かったのが幸いしました。

 山と川の間のS字カーブ、スピードを出しすぎた上にブレーキが命取りでした。
 外に出たら、後続車がこちらに向かってきます。何とかかわしたものの、次々来る車も危険満載。確か1台は、ガードレールに接触したはずです。
 その間を縫って、車を後ろに押して、脱出できましたが、ひたすら運が良かった、神さまが守ってくださったとしか言いようのない所でした。

 S字カーブ、コントロールできなくなり山側にぶつかったから、今も元気で生活できていますが、反対側だと川に落ちていました。これはかなりの致命傷となったはずです。

 冷静に判断すると、運転を途中から行ったことが主たる原因でしたが、4駆を過信した結果でもありました。新車、1年目の時はタイヤも新しいので、踏ん張りがききましたが、2年目。ホーシーズンタイヤを履きっぱなしのために、本来だとタイヤ交換して臨むのが必要であったようです。

 お隣さんは、運転のプロ。ノーマルタイヤで、東京から信州までスキーのために行く人だから問題なかったのですが、私は駄目でした。

 数日後か、数週間後か数ヶ月後かよく覚えていませんが、ある時、背筋がぞーとしました。
 山肌にぶつかった時もデリカスターワゴンのフロントガードナーが役立ちました。しかし、もしあのときに、山側ではなく川側だったらと思ったら、ぞくぞくしてしまいました。

 以来、「雪道は運転しない」ことを宣言しました。
 スキーなどの地元の人が言っていました。「事故は、4駆が一番多いんだよね。」「自分は大丈夫と過信するから。」
 事故を起こすまでは、万能車のように思っていた所がありました。

 デリカスターワゴンですが、3年乗って処分しました。雪にぶつかったので、車体に大きな影響はなく、当時としては高い金額で引き取って貰いました。
 処分は維持費が高くつくのが原因でした。ダブルバッテリー、ディーゼル用は割高。しかも、2つ交換。これが2年目。本来は、タイヤも交換しますが、これまた割高。購入後、妻は免許を取得しましたが、オートマチック限定。デリカはマニュアル車。そしてディーゼルは、環境問題のために徐々に肩身が狭くなってきていました。
 デリカの下取りを頭金にして、4駆ではない8人乗りを購入した次第です。

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